前回、蒸気式乾燥機についてお話しました。
蒸気をつくるためにはボイラーが必要です。そしてボイラーを運転するためには燃料が必要です。
ユダ木工では、燃料として木くずを使用しています。
工場で出た端材をチッパーで粉々に粉砕し、これを燃やした熱で蒸気を作ります。
以前は灯油と木くず半々を燃料に運転していましたが、より性能の良い乾燥機とボイラーを導入してからはほとんど木くずのみで運転できるようになりました。
ユダ木工は、できるだけ枯渇性資源に頼らず、再生可能でクリーンなエネルギーを活用していきたいと考えています。
灯油などの化石燃料には、大昔の大気のCO2が蓄えられています。これらを燃やすと、その分現代の大気にCO2が増加していくことになります。
一方、樹木は成長過程で現代の大気からCO2を蓄えます。燃えるときに大気に帰り、再び成長するときにCO2を蓄えます。木材をめぐる炭素はこのように循環しているため、CO2を増加させません。植物等バイオ燃料のCO2排出量がゼロカウントとして扱われるのはそのためです。
また、木材を無駄にせず活用することは、処分費用や灯油購入等のコストの削減にもなります。
ユダ木工のエコへの取り組みは、もともと「もったいない精神」からはじまりました。木材の端材を捨ててしまうのがもったいない、お金がもったいない…と工夫していく中で、ものを大切に使うことは環境にも優しいことなのだと再確認いたしました。
大切な資源を無駄なく有効に活用し、これからも環境にやさしい会社づくりを進めていきたいと思っております。
「葉っぱの世紀のはじまり」でした。