4 月 12 日にはそのプロジェクトの始まりを宣言する「キックオフミーティング」が、同校十竹(じゅっちく)ホールにて開催され、対象学年中学 2 年生の全生徒さんと教務に関わる全ての先生方、そして協賛企業側からは穴吹デザイン専門学校、(株)大喜、そしてユダ木工の 3 社が集まる中で行われました。
今年のテーマは『広島県産材でスタンディングデスクをつくる』です。広島の木材を活用し、広島で活躍するデザイナー・大工さんと力を合わせて作り上げるプロジェクトがスタートします。
(左は穴吹デザイン専門学校 西尾先生・右は修道中学 蔵下教頭先生)
はじめに修道中学蔵下教頭先生から、プロジェクトの概略と目的の説明がありました。
36 のチームに分かれ、スタンディングデスク校内の設置個所の検討から、その設置場所にあった活用のされ方、つかい易さ、デザインをまとめ、設計・加工製作といった一連のプロセスを経験します。
修道中学高等学校の教えである「リーダーの育成」について「リーダーを目指すのではない。やりたいこと・こだわりを突き進めていればまわりを巻き込んでいく、その結果としてリーダーになっている。そういう人物に成長してほしい」と語られました。
次に協賛企業側 3 社の代表から挨拶がされました。
計画・デザイン・設計を担当する穴吹デザイン専門学校の西尾先生からデザインの意味などの説明を受けました。今回の経験を経て生徒さんには「失敗の経験を大切ににしながらモノづくりの大切さを体感してほしい」と期待をされていました。
次に加工と組み立てを担当する、(株)大喜 柿田社長より。(株)大喜さんは広島で創業 50 年以上の工務店、今回の経験から「木のことを知るきっかけになってほしい。木に触れ木の持つ強さや優しさを知ってほしい、更にはこの入口からもっと大きな勉強をしてほしい」とよせられました。
最後に広島県産材の桧を提供する木製ドアメーカのユダ木工(株)の代表からは「仕事において大切にしているのは、木の命を無駄にせずきれいに使い切ること、人の役に立ち、愛される木製ドアメーカーであること。生徒さんには今回の経験から、なんでも買える時代に、自分の手で、知恵で何かをつくることを楽しんでほしい」と挨拶しました。
今回のミーティングに先立ちユダ木工ではスタンディングデスクのイメージを膨らませるために「一つの案」として広島県産材のスタンディングデスク試作品を披露させていただきました。
プロジェクトの目的などが説明された後、生徒からの質問タイムが設けられ様々な質問が寄せられました。
主なQ&Aは以下の通りです。
Q、今回試作されたデスクの重さはどれくらいですか?
A、4 人で持ち上げ持てるか?2 人で持ち上げ持てるか?それぞれ重いか?軽いか?一人で
持てるか?つまりは「自分で体感想像して考えよう」が答えです。
Q、形状について、三角形と四角形では構造的にどちらが強いですか?
A、木軸在来工法の「火打ち材」を例に三角形と四角形が組み合わさることで強さや使い
やすさが融合する趣旨の回答を苦しいながらされていました。
その他
Q今回試作されたデスクは何年くらいもちますか?
Q製作時間は
Q耐荷重は?
Qデスクの使いやすい高さは?
Q製作に要した時間は?
秋の文化祭で構内に設置披露される予定とのことで出来上がりがとても楽しみです。