手入れして、ずっと使い続けられるのが木製ドア
設置条件により、よごれのつき方や種類、
色あせのしやすさ等は様々に異なります。
将来的によごれや劣化等が気になってきたとき、
新品に買い替えるのではなく、
綺麗にお手入れして使い続けられるのが、
木製ドアのいいところです。
今回は「塗りつぶし」タイプの玄関ドアの、
ご家庭でできるメンテナンスをご紹介します。
今回、ユダ木工の木製玄関ドアをご愛用いただいている
家づくりブロガー・YOUTUBERの「ちょびすけ」さんのご厚意で、
実際に使用している木製玄関ドアのメンテナンス実例を
撮影させていただきました。ありがとうございます。
(3年前に訪問した際のコラムはこちら)
玄関ドア 「塗りつぶし」タイプのメンテナンス
ユダ木工の木製玄関ドア(現行仕様)には、
2種類の塗装タイプがあります。
どちらも含浸型の自然塗料を使用しています。
重ね塗りができるため、お手入れが簡単です。
拭き取り タイプ
木目が見える仕上がりです。
着色塗装時、塗料を布ですり込み、よく拭き取って仕上げます。
塗りつぶし タイプ(今回はこちら)
木目がほとんど見えない仕上がりです。
着色塗装時、拭き取らず、ハケ塗りで仕上げます。
仕上げ・お手入れ用の透明な塗料、
「クリアワックス」の塗り方は、
拭き取り・塗りつぶしどちらのタイプも共通です。
布切れにクリアワックスを含ませてすり込み、
しっかりと拭き取ります。
はじめに メンテナンスの目安(塗りつぶしタイプ編)
1. よごれ等がある場合、軽く研磨して落としましょう
乾拭きで落ちにくいよごれ
壁などと同じで、排気ガス等の汚れが付着することがあります。
表面に付着したよごれは、
軽くサンドペーパーを当てる程度で
きれいに落ちてくれます。
表面の白け
ドアの外部表面に、粉をふいたような白けが
出ることがあります(チョーキング現象)。
これは塗装の劣化によるもので、塗装の劣化の進み方は
気候・設置条件によって異なります。
塗装のごく表層を研磨するように、
軽くサンドペーパーを当て、表面を整えます。
2. 重ね塗りで着色塗装ができます
ガラスや鍵、蝶番、壁、床などに塗料が付かないよう、養生します。
先ほどの研磨で出た粉が、木製ドアに付着しています。
ハケや掃除機、柔らかい布などでよく落としてください。
塗装していきます。
綺麗に仕上げるためのコツは2つです。
①少量の塗料を薄く薄く伸ばすように塗り広げる
②塗りにくい細部を先に、塗りやすい広い面を最後に塗る
塗料が多すぎると垂れたり、厚みムラのもとになります。
少量で良く伸びます。
3. 着色塗装の後は、仕上げの「クリアワックス」
クリアワックスを塗ってあげることで、
塗装の耐久性が向上します。
1~2週間後、塗装が十分に乾いた状態で、
仕上げのクリアワックスを塗布しましょう。
クリアワックス塗布の解説(動画)はこちら。
こちらのコラム記事でも手順をご紹介しています。
BEFORE
AFTER
「クリアワックスを塗りました!」と後日ちょびすけさんから、
ご報告とお写真をいただきました。
ご家庭でできる手軽なメンテナンスで、
ずっと長く、美しく使い続けられる木製玄関ドア。
付き合いが長くなるほど、愛着と思い出が深まります。
玄関ドアをご購入いただいたお客様へ、カギと一緒に
メンテナンスガイドとメンテナンス用品一式が入った
「ユーザーサービスキット」をお渡ししています。
木製ドアのある楽しい暮らしのはじまりを、
木のドア専門メーカーのユダ木工が、心をこめてサポートします。
ブログ 『目指せ!フレンチシック・オシャレな家づくり』
ちょびすけさんのWEBサイトはこちら。
インスタグラムやYOUTUBEにも、
家づくりや暮らしに役立つ情報が満載。
ぜひご覧ください。
使用木製ドア
ヨーロピアン玄関ドアシリーズ
YH241-1023S ダブブルー(OSBU色)
金物 5G-226セット
重ね塗り着色(塗りつぶしタイプ)の手順を動画で観る
(2021.10.11追記)
塗装手順の動画ができました。
文字と写真だけでは分かりづらい部分があれば、ぜひ動画もお役立てください。