脱炭素社会に向けた社会の動きと、今秋のカタログ改定に向けて
ユダ木工では今年の秋にカタログ改定を予定しています。
昨今、注目されるニュースの一つとして「脱炭素社会」の話題があります。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、省エネ化促進など経済構造の転換が強く求められています。そうした情勢も踏まえ、「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律案」が4月22日に閣議決定されました。
省エネ対策の加速(省エネ性能の底上げ・より高い省エネ性能への誘導など)が閣議決定されたことにより、国会審議を経てエネルギー消費性能向上に関する改正が施行されることになります。具体的には、高性能住宅の上位部分の分類がさらに明確化されるなどです。
次世代に求められる、新しい玄関引き戸
鳥取県などを代表とし、地方自治体独自の先進的な取り組みがすでに進んでいます。ユダ木工はこれまでも木製玄関ドアの高断熱化に取り組み、2018年には片開きドアでU値=0.82W/k㎡の高性能ドア(超断熱玄関ドア)を発売しました。
性能重視であれば片開きの玄関ドアを選ぶことが一番なのですが、やはり利便性に優れる玄関引き戸の需要は、ますます高まるばかりです。高性能住宅の法的明文化と使用者の利便性の両方を考慮すると、この先、玄関引き戸の高性能化はますます進んでいくと考えています。
ユダ木工の新玄関引き戸開発も最終段階にあり、先日は第三者試験機関において、その性能確認試験を実施しました。
断熱性能試験
現在ユダ木工で販売している木製玄関引き戸の断熱性能(熱貫流率)は、U値=1.92W/k㎡です。
この度、大幅に改良を加えた新木製玄関引き戸で、再度断熱性能試験を実施。
計画通りの試験結果が得られました。秋の発売まで今しばらくお待ちください。
気密性能試験
木製玄関引き戸の気密試験を実施しました。
これまでも、引き戸の気密性能に関しては、お問い合わせを複数回いただいています。引き戸は扉の四周に隙間を設けてスライドさせるといった構造上、一般的に気密の確保が難しいです。
ユダ木工の木製玄関引き戸は、ディテールにこだわった独自の構造で気密性能を高めており、今回の試験によってその性能を明確な数値で示すことができました。
今回の試験実施は「より高い気密性能を求めて」というよりも、当社の製造する木製玄関引き戸がどの程度の気密性能を持つのかを確認するためのものでした。JIS規格に基づき試験を行った結果「気密性を高める工夫が施された上で防音、断熱、防塵対策に寄与する性能がある」と確認されました。
水密性能試験
最後に予備試験として水密性能確認試験を実施しました。
(※基本的に木製玄関ドアは雨がかりの無い事を前提に設計製造されています。実力値を確認するための一環として実施しました)
以下がその時の様子です。試験箱に圧力を加えた状態で、毎分4リットルの水を10分間、玄関引き戸全体に噴霧する試験です。試験結果から、市街地住宅で必要とされる性能を満たすことが確認されました。
直近10年近く毎年のように第三者試験機関に通い、製品性能の確認と改良を行っています。
これからのユダ木工にご期待ください。
■ MIYAMA桧玄関ドア
MIYAMA桧玄関ドアシリーズ(普通断熱タイプ・超断熱タイプ・防火タイプ)
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