「地域猫」のいる家。18年前の木製玄関ドアを再塗装。

カントリー雑誌で一目惚れした、憧れの木製玄関ドアにリフォーム

木製玄関ドアを再塗装しました、と一通の嬉しいメールをいただきました。
今回はMさま(仮名)の、木製ドアのある暮らしをご紹介します。

Mさまと木製ドアの出会いは18年前。ご自宅のリフォームの際にカントリー雑誌で見た木製玄関ドアに一目惚れされたのだそうです。

Mさまのセンスとこだわりが感じられる可愛いお庭。

そして素敵にコーディネートされたお庭の中に、ユダ木工の木製玄関ドア「ヨーロピアン玄関ドアシリーズ」を採用していただいたのでした。

 

ご夫婦で木製玄関ドアの再塗装にチャレンジ

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Mさま

18年間ほとんどお手入れをしていませんでした。猫のひっかき傷も増えたし、そろそろ一度きれいに再塗装してあげたいと思ったんです。木製玄関ドアの再塗装は初めてでしたが、メンテナンス方法をインターネットで調べて、夫婦でチャレンジすることにしました。

再塗装前の木製玄関ドアの写真がこちらです。直射日光が当たりやすく、経年変化が進みやすい設置条件でした。全体的に色が濃くなり、木のツヤ感が無くなっています。

経年変化がどれくらい進んでいるかは、屋内側と見比べるとよく分かります。直射日光や風雨に当たらない屋内側は、一般的にほとんど変化しません。

こちらが屋内側の写真です。元の明るい色味で、木のツヤ感があります。

無垢材と自然塗料を使用した木製玄関ドアは、サンドペーパーで研磨することで傷んだ表面を落とし、経年変化をリフレッシュすることができます。

 

落としきれなかった色が、味のあるいい雰囲気になった!

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Mさま

320番と400番のサンドペーパーを使いました。全て手でペーパーがけをしたので(※) 、完全には色を落としきれなかったんです。でも、結果的に味のあるいい雰囲気になりました。

※ 白木の状態までしっかりと塗装を落としたい場合には、電動サンダーで研磨する方法もあります(ホームセンター等で、電動サンダーのレンタルサービスを行っている店舗もあります。アイロン型の電動サンダーが便利です。ユダ木工の木製玄関ドアは厚みのある無垢材を使用しているため、電動サンダーで研磨しても問題ありません)

←左:再塗装前  右:再塗装後→

研磨と再塗装によって、木の生き生きとした感じがよみがえりました。新品のときの色味とは異なりますが、18年の経年変化が残って、深みがあるとても良い風合いの木製玄関ドアに仕上がっています。

屋内側の色味が、新品のときに近い色味です。かなり雰囲気が違うことが分かります。

 

使用したオスモの自然塗料とハケがこちら。

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つや消し仕上げのクリアワックスを見つけたので購入しました。ツヤを抑えた仕上がりにしたかったのですが、少し塗り過ぎてしまったみたいです失敗。扉の下の方がすごく塗料を吸収するので、塗布量の加減が難しくて、思ったよりツヤツヤした感じになってしまいました。

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ユダ木工

「つや消し」と表記されている塗料であっても、重ね塗りをしたり塗布量が多くなるとツヤがでてきます。自然塗料を塗装した後、柔らかい布切れでしっかりと表面を拭き取ると、余分な塗料が表面に残らず綺麗に仕上がりますポイント!

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扉の下部は紫外線や雨がかりの影響を受けやすいため、扉上部よりも経年変化が進んでいることが多いんです。経年変化が進んでいると、塗料をよく吸い込みます。

普段のお手入れの「クリアワックス塗布(YouTube)」で重ね塗りする際は、それほど塗料を吸い込みません。少しの塗料でよく伸びるので、ハケを使わず布切れでクリアワックスをすり込む方法も可能です。塗り過ぎの防止にもなるのでおすすめです。

先日塗装を塗り替えられたという木製窓も、経年変化の質感が残る素敵な風合いです。

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次のお手入れは、いつ頃すればいいでしょうか?

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撥水効果が無くなってきた頃に、クリアワックスの塗布(YouTube)をおすすめします。指で水を散らしたとき、水滴がはじかれず浸み込むようであれば、撥水効果が弱くなっているので、お手入れ次期の目安です。また、日ごろの乾拭きも効果的です。

 

この町の「地域猫」と暮らす

木製玄関ドアの撮影中に、一匹の黒猫があらわれました。

Mさまは「地域猫活動」のボランティアをされており、数年前に野良猫として迷い込んできたこちらの黒猫は、現在この町の「地域猫」として登録されています。地域猫活動とは、町内会で野良猫を適切に保護することで野良猫被害を減らす取り組みです。

野良猫の被害に対して、一時的に野良猫たちを駆除したとしても、すぐにまた別の野良猫が集まってきてしまうことが多いといいます。地域猫活動では、手術によって繁殖を抑えた地域猫がテリトリーを守ることで、新たな野良猫の流入を防ぐ効果もあります。野良猫の寿命は4~5年と短く、この活動を続けることで徐々に野良猫を減らしていくことができるのです。

Mさまは、この黒猫の寝床とエサの提供を担当されているのだそうです。初めにメールでいただいた写真の、木製玄関ドアについていた沢山の小さなひっかき傷。その背景にあった優しい物語を知ることができました。

 

使用木製ドア
ヨーロピアン玄関ドアシリーズ