神戸市垂水区、淡いグレーの木製ドアのケーキ屋さん
神戸市垂水区、初夏の海がキラキラと輝く明石海峡大橋から車を5分ほど走らせると、淡いグレーの木製ドアのケーキ屋さんがあります。こちらのお店は「パティスリーファミーユ」。ユダ木工のヨーロピアン玄関ドアシリーズをご採用いただいたご縁で、この度取材に伺いました。
元ホテルパティシエによる、旬の果物を使った旬のケーキ
「パティスリーファミーユ」は、ホテルでパティシエをつとめていたオーナーさまが、昨年独立してご夫婦で構えられたケーキ店です。この神戸市垂水区はオーナーさまの生まれ育った地元なのだそうです。
ショーケースには色とりどりの宝石のようなケーキが並んでいます。
「旬の果物を使った旬のケーキですから、ほとんどが期間限定品なんです。レストランやホテルで出されるような少し特別なケーキを提供しています。このお店でまずは見て楽しみ、持ち帰って家で楽しみ…と二度楽しんでいただければと思います」
父の日に贈る「思い出のネクタイ」のチョコレートケーキ
取材に伺った6月中旬には、父の日にちなんだ新作ケーキ「クラヴァット」がありました。ブランデーを効かせた大人のチョコレートケーキで、名前はフランス語で「ネクタイ」と、遊び心のある素敵なネーミングです。
「この『クラヴァット』は今年、実際に私の父へ贈るために考えたケーキです。昔、父にネクタイをプレゼントしたことがあったな、と思い出しながら考案しました」
すべてのケーキは、すべての大切な人のために
看板に掲げられた店名は、フランス語で「家族」を意味する「famille(ファミーユ)」。この店名には、オーナーさまのお仕事に対する強い思いがありました。
「私がパティシエの仕事を始めたとき、師匠からこう言われました。『今から何千、何万個とケーキを作ることになるけれど、1個1個すべて、家族や大事な人のために作るケーキのように作りなさい』 私はずっとそれだけを守り続けています」
オーナーさまは「この思いを忘れたら店を畳む」という決意で、「famille(ファミーユ)」のロゴを自らデザインされました。そして、当時2歳の息子さんが大好きなユニコーンを添えて、お店の看板が出来上がりました。
看板は、毎朝の仕事始めに必ず目に入るものです。一番大切にしている思いを絶対に忘れることがないように、看板に込めて掲げられたのだそうです。
お店の外観デザインは、大切な看板に合わせて決まりました。可愛らしいけれど高級感があるイメージに合うように、工務店からの提案でシックな淡いグレーの木製玄関ドアが選ばれました。
「お店の完成イメージ図をもらった日の帰り道、家に帰るのも待ちきれず家族に電話をしました。これが自分たちのお店だ!と嬉しさと感動がこみあげてきて、すぐにでも見せたかったんです」
ケーキはお祝いなど特別な日に、大切な人へ贈ることの多いお菓子です。オーナーさまが心をこめて作られた美しいケーキたちをあらためて眺めると、みんな大切な人のもとへ運ばれることを待っているように見えました。
Patiserie FAMILLE
兵庫県神戸市垂水区霞ヶ丘7丁目7-20リアルテ霞ヶ丘1階
営業時間: 11:00 ~ 19:00
定休日: 月曜日、第2・第4火曜日
Instagram: https://www.instagram.com/patisseriefamille/
取材協力
ジェニュイン様
https://genuine-house.com/
使用木製ドア
ヨーロピアン玄関ドアシリーズ
YH241-A1023