一通のうれしいお便り
以前、木製玄関引き戸のご採用にあたり、ユダ木工へ工場見学にお越しくださったAさま(仮名)。
リノベーション工事がようやく完了しました、と素敵な写真が添えられたメッセージをいただきました。
今度はユダ木工から、Aさまのもとへ見学に伺いました。
元の骨格を活かすリノベーション
終の棲家として計画されたAさまのお住まいは、築60年の中古住宅のリノベーションで、元の家の骨格を活かした設計です。古い柱や梁が内装に活かされており、テーブル・フローリングとトーンが揃えられていました。白とダークブラウンのコントラストが、清潔で上品なインテリアに仕上がっています。
美しいブルーグリーンの差し色は、イランの伝統工芸品「ギャッベ」。
「『ギャッベ』は職人さんが一点一点手織りで作られていて、すべて世界にひとつだけの色合いなんです。お店で偶然このラグが積まれているのを見たときに、このグラデーションに一目惚れしました」とAさま。
永く住み続けられる、バリアフリーの設計
ご親族の介護をされた経験から、「車椅子が必要になっても住み続けられる家にしよう」と決めておられたのだそうです。随所に暮らしやすさの工夫が施されています。
考え抜かれた生活動線と、フルフラットの設計。トイレは左右どちらからでも開閉ができる三枚引き戸を採用されました。三枚引き戸には、古い家のデザインガラスが明り窓としてさり気なく用いられています。
赤い木製玄関引き戸との出会い
ユダ木工の木製玄関引き戸と出会ったきっかけについて、Aさまに伺いました。
「赤色は邪気を払うといいます。赤色を素敵に取り入れたいと思っていたところ、インターネットでこの木製ドアを見つけて、私の家づくりは玄関ドアが最初に決まりました」
外壁や屋根は、ユダ木工の赤い木製玄関引き戸に合わせてコーディネートされました。
キッチンに立つと、明るい玄関の赤色と、ガラス越しのお庭のグリーンが目に入ります。
「お客さまが来られたときに、シンクはどうしても生活感が目立ってしまいがちですから、こうして花瓶を飾っています。目隠しになりますし、素敵な雰囲気を演出してくれますよ。花瓶は特別なものではありませんが、思い出深いものです」
ご友人を招いたり、料理教室や手芸教室を開いたりできるようにと、アイランド型の広々としたキッチンになっています。
大切な宝物たち
素敵なインテリアについてもお尋ねしました。
「この時計はゆずっていただいたものなんです。とても素敵でしょう」
キッチンから見える壁に掛けられていたのは、素敵な刺繍の壁掛け時計でした。四季の花と生きものたちが優しい彩りであしらわれており、作られた方の優しく幸せな気持ちが伝わってくるようです。
どれも新しく購入したものではなく、持ちものを組み合わせてコーディネートされたのだそうです。Aさまがこれまでに色々な場所で偶然に出会い、選んでこられた、まさに宝物たちでした。
そこには素敵な出会いと思い出のエピソードがあります。ひとつひとつお話を聞かせていただきながら、とても楽しい午後のひと時を過ごしました。それぞれの色合いや質感から、Aさまの感性やお人柄が感じられるようで、とても大切にされていることが伝わってきました。
ユダ木工で製造した木製玄関引き戸をここへ迎えていただいたことを、改めて大変光栄に思いました。
取材協力
B+O design様
https://b-o-design.wixsite.com/bo-design
時盛建設様
http://www.tokimori.co.jp/