入居後8年が経ちます。
戸先側の部材に傷が増えてきました。
どのようにお手入れすればいいでしょうか?
今回ご紹介するのは、ご入居から8年の木製玄関ドアです。
主に傷がついているのは「召し合わせ」という部材で、
ドア全体はとても綺麗な状態です。
玄関周りには袖壁と深い軒が設けられており、
直射日光や雨風から守られています。
今回のお手入れ方法 召し合わせの傷
小さな傷のお手入れ方法は色々あります。
・クリアワックスを塗布する(着色はしない)
・小筆でタッチアップ(部分的に着色)する
・パーツを再塗装する
・全体を再塗装する など
今回の「召し合わせの傷」は、
召し合わせのパーツのみを上から下まで再塗装するお手入れ方法が、綺麗に仕上がります。
部分的に再塗装をすると、どうしても他の部分との色の違いが目立ってしまいます。
今回の「召し合わせ」は、細く、飛び出しており、凹凸があるなどの特性上、
周囲との色の違いが目立ちにくいパーツです。
そのため、今回のケースは召し合わせパーツの再塗装をご案内いたしました。
傷がある部分だけではなく、上から下まで再塗装することで、
綺麗な仕上がりになります。
【手順】
1. 塗料が周囲につかないように養生する。
2. サンドペーパー(番手は#240 程度を推奨)で塗装を落とし、
出た粉を布または掃除機でよく落とす。
3. ハケまたは布で薄く塗り伸ばす。
※ お手入れの際は、付属のメンテナンスガイドを必ずご確認ください
実際にやってみました!
▲ 実際の再塗装の様子
※ 養生する際、粘着力の高いテープを使用すると塗装剥がれや傷の原因となる可能性があります。
マスキングテープ(紙製)が扱いやすくおすすめです。
▲ 再塗装後
塗り過ぎて木目を潰さないように、薄く伸ばすことを気を付けました。ポイント!
ハケの動かし方にコツがあると思いました。
木製玄関ドアが綺麗になって、家族が喜んでくれました。
愛情を持ってメンテナンスしている姿を見せられて、私も嬉しかったです。
木製ドアならではの楽しみだと思います。
デザインや色によって目立ち方は異なりますが、
ご使用とともに、木製ドアに少しずつ傷がつきます。
気が付かないうちに少しずつ増えていく傷からは、生活の積み重ねを感じます。
傷が増えてきたときには、こうしてお手入れによって
傷を目立たなくしてあげられるのが木製ドアです。