「宝物リノベ」続編。赤い木製玄関引き戸、1年目のお手入れと冬の暮らし

設置後1年 赤色の木製玄関引き戸

昨年の秋にコラムでご紹介した、Aさま邸の赤い木製玄関引き戸。
設置後1年が経過し、この度、木製ドアお手入れ紹介記事の取材にご協力いただきました。

<前回の記事>

人生の宝物でつくる終の棲家。リノベーションと赤い木製玄関引き戸

設置後1年。日当たりの強い設置環境ですが、全体的に綺麗な状態です。
近くで見るとヒノキのヤニがやや目立ち、塗装表面のチョーキング現象(※)も少しあらわれています。

※ チョーキング現象
木製ドアの外部表面に、粉をふいたような白けが出ることがあります。これをチョーキング現象といいます。
塗装表面の劣化によるもので、塗装の劣化の進み方は気候・設置条件によって異なります。

クリアワックス塗布前の玄関引き戸

 

今回のお手入れアドバイス

 

YUDAアイコン
ユダ木工

直射日光が当たりやすい影響もあり、わずかにヤニが出ています。
白くなっているためやや目立ちますが、軽いヤニでした(表面を触るとザラザラする程度)。
また、全体的に木製ドア表面が綺麗な状態です。

この場合、サンドペーパーやヤニ取り剤で無理にヤニを落とすことはせず、
クリアワックス塗布のみでのお手入れを推奨します。
チョーキング現象による白けも、クリアワックスで緩和されます。

表面を柔らかい布で乾拭きした後、テープで養生をし、クリアワックスを塗布しました。

<クリアワックス塗布の手順はこちら>

クリアワックス塗布のビフォーアフター比較写真

▲ クリアワックスを塗布すると、表面に植物油性の保護塗料が浸透し、かさついた感じが軽減されます。

クリアワックス塗布後の玄関引き戸

▲ クリアワックス塗布後の木製ドア クリアワックスが乾燥すると、塗布直後のツヤは次第に落ち着きます。

 

四季折々 自然の恵みと彩り

玄関インテリア

玄関には紅葉が生けられていました。
2024年は秋が遅く短く、一年の終わりになってようやく紅葉が見られた年でした。

新しく出会ったというギャッベも紹介していただきました。
イランの伝統工芸品「ギャッベ」はひとつひとつ職人の手で織られており、
すべて同じ色合い・同じ柄のものはない一点ものです。

ランドスケープ柄のギャッベ

風景を題材にした柄を「ランドスケープ柄」といい、
木や動物それぞれに意味が込められた縁起物なのだそうです。素敵です。

栗ご飯

なんと、ご厚意で手料理をご馳走になりました。
栗を育てられているとのことで、とても美味しい栗ご飯をいただきました。

梅茶

自家製の梅干しで「梅茶」を淹れてくださいました。
「梅茶を飲んでいる間に難をのがれた」という言い伝えから、
故郷で古くから厄除けとして親しまれている飲み物なのだそうです。
これもまた、とても美味しい梅でした。

手づくりの美味しい栗と梅をいただき、
ユダ木工からは工場の屋上で採れたハチミツをプレゼントいたしました。

 

取材協力

B+O design様
https://b-o-design.wixsite.com/bo-design

時盛建設様
http://www.tokimori.co.jp/

 

使用木製ドア

MIYAMA桧玄関引き戸シリーズ
VHタイプ ノルディックレッド(ONR4色)