暮らしに生かし
木と共に生きる
私たちの体は知っています。
温もりと安らぎに包まれた、木と共に暮らす心地良さを。
私たちの心は覚えています。
豊かな自然の恩恵を受けて、人は生かされてきたことを。
一枚の木のドアが育む、かけがえのない豊かさを届けること。
そして、緑あふれる森を守り、次の世代へ受け継いでいくこと。
私たちの目指すものづくりは、自然の循環のなかにある。
始まりは ひとつの出会いから
今からおよそ100年前の1924年、ユダ木工株式会社は、湯田建具店として創業しました。創業から17年の1951年、大きな出会いが訪れます。聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂のエントランスドアを弊社が手がけることになったのです。それは、私たちとヨーロッパスタイルドアとの出会いでした。
その教会は、ザビエルの生まれ故郷の城をモチーフに設計されたと云われ、技術、デザイン、素材、あらゆる面で今まで日本にはなかった、気品あふれる美しいドア造りが求められました。この出会いは、上質なドア造りを追究する私たちの原点となったのです。
HISTORY
ユダ木工の歴史
― 準備中 ―
私たちは、クラフトマン
全てはここから生まれる
全てはここから
私たちのドア造りは、木材の乾燥から加工、製造まで全て自社工場で行っています。クラフトマンシップの高い職人たちが、誠心誠意、一つ一つ丁寧に上質なドア造りに日々勤しんでいます。
国産ヒノキへのこだわり
ユダ木工のドア製品のうち、98%が国産ヒノキ材を使用しています。ヒノキは、腐朽に対する耐性も高く、木のドアの素材に大変適しています。また、国産材を使うことは、品質はもちろんのこと、この国の持続可能な森を守るという意味でもとても大切なことだと考えています。
自然由来の塗料を使用
2005年より、自然由来の塗料を採用しています。ここで働く者にとって体に優しい素材を使用することは、その先の、お客さまの安心で快適な暮らしにも繋がると考えています。
(※自然由来:一部水性塗装等を除く)
使うほどに美しく
使うほどに味わい深い
経年美
私たちは、長年に渡って各国を旅し、本当に豊かな暮らしとは何かを追究し続けてきました。その中で、私たちの”経年美”への思いを強くさせたのが、フランス王妃マリー・アントワネットがベルサイユ宮殿の外れに造った「ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の村里)」を訪れたときでした。王妃が本宅のように愛したと云われるその場所で、思い浮かべたのが”ラスティック”という言葉。
“ラスティック”とはヨーロッパにある、古い物を大切にし、それを自分の生活スタイルに取り入れて、住み続ける価値観のこと。日本でも木を使う技術は1400年前、法隆寺がつくられた時代からありますが、近年、一般の住宅については、20~25年で建て替えられてしまう、使い捨ての住宅が主流です。
私たちは使い捨てではなく、”経年美”に着目しました。使い込むほどに美しい、年を経るほどに豊かな表情を持つ木製ドア。そして、手入れをしながら住み手が愛着を深めていく、喜びのある暮らし。そんな木製ドア造りを追究し続けています。
葉っぱの世紀のはじまり。
植物の起源をご存知ですか?約30億年前に生まれたと言われている植物は、私たち人類の大先輩。その植物に私たちはたくさんの恩恵を受けてきました。植物の葉っぱの中にある葉緑素は、光合成によって光をエネルギーとして吸収し、水と空気中の二酸化炭素を取り込んで酸素を作って放出します。植物の光合成のおかげで、私たちは生きることができるのです。
それなのに私たちは、資源の使いすぎ、消費しすぎ…環境危機は待ったなしの状況です。だからと言って、あきらめますか?私たち人類は、知恵をもった生き物です。考えよう、想像しよう。資源を森へ、陸へ、海へ、地球へお返しすることについて。
明日へ繋がる未来のために
私たちユダ木工は、その一歩の行動を「葉っぱの世紀のはじまり。」と名づけ、2010年から少しずつ行動に起こしてきました。思考を凝らして今出来ることから一歩一歩。小さな行動でも、積み重なれば大きくなることを信じて、歩み続けています。自然の摂理になるべく負担をかけないこと、循環の一部になること。私たちは木に恩恵を受けているからこそ、木と共に生きていきたいのです。
Photo by Yoshinori Tagashira