21世紀 住まいづくりのトレンドを探る(第3話) -シックハウスは子供がなりやすいって本当?- (1999年にホームページで紹介したダイジェスト版です。)
さて心の健康を育む住まいづくりは、具体的にどうアプローチすればいいのでしょうか?「第3の皮膚」をキーワードに話しを進めてゆきたいと思います。
住宅の気密化が引き金となったといわれる現代の奇病「シックハウス症候群」。その症状はテレビや新聞で報道される通り、かなり深刻なものです。
「住宅の取得やリフォームは、この存在を知らないで実行するべからず」。健康な住まいづくりの達人たちが、そう語るのは尤もなことなのです。
シックハウス症候群の原因は様々ですが、そのひとつに、新建材から揮発した化学物質が換気不良の室内にこもり、それが人体に有害な作用をすることが挙げられます。またシックハウス症候群は新築で多く見られるため、新築病と呼ばれることもあります。
講演会で驚くべき事実を知りました。住宅における病巣のトップは、なんと子供部屋というではありませんか!寝耳に水の話しですが、子供部屋をよーく観察すると、なるほどと納得せざるを得ない状況です。
問題のホルムアルデヒドは合板に含まれているケースが多く、子供部屋には勉強机・本棚etc. 合板製のものが溢れているからです。